浣腸されるときの気持ち
いつも2、3日前から若に、いついつ浣腸するから出しちゃだめだよ、と言われるからある程度の覚悟はしている。
でもいざ、さあするぞとなると、本当につらくなってくる。
液を入れる時よりも、若の前で出しちゃう時よりも、実は浣腸を始める直前が一番気が重くてつらい。
歯医者で順番を待ってる時の気分。
注射をする時に腕を消毒している時の気分。
しなきゃいけないのは分かってる。でも、でも、もう理屈じゃなくて、1も2もなく逃げ出したくてたまらない。
若がするって言うと無駄だと分かっていてもついつい言ってしまう。
「・・・したくない。本当につらくてしたくない。どうしてこんなことがしたいの?」若の答えはいつも同じ。
「うみがしたくないっていうから。」
「うみが泣くから。」
そして最後に「わしがしたいと言ったら、おまえもしたいやろ?」と聞かれる。
まるで魔法の呪文のよう、まるで催眠術にかかるように、そう聞かれると「うん」と答えてしまう。
こころの奥底では、「そうじゃない!本当にしたくない!」ってはっきり叫んでいるのに・・・!
液を注入し始めると、ほとんど思考力がなくなって、たまにほとんど覚えていないこともある。正気に帰るのは、すべてが終わり、自分のももに、足に、悪夢の後を見るばかりの時。
この時の気持ちは・・・。悲しくて、情けなくて・・・、消えちゃいたくなる。
なんとかシャワーまで行っても、洗い流すときに手に汚物が着く度に、体が石のように固くなって、身動きできなくなるくらい悲しい。
昔若は私が「恥ずかしいから、いや」って言うとよく「恥ずかしいだけだろう?」って言って浣腸していた。
今は私があまりにも泣くのでさすがにそうは言わなくなり、「そうだよね、恥ずかしいよね」って言う。
そしてやっぱり変わらず浣腸する・・・。
決してやさしくなったと思えないのは私だけだろうか?
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